ARTISTS・VENUES

Adrián Villar Rojas

Adrián Villar Rojas

Photo: Seowon Nam
Courtesy of Art Sonje Center
©️2025 Art Sonje Center. All rights reserved

1980年アルゼンチン生まれ。現在は各地を転々とするノマド生活を送っている。

アドリアン・ビシャル・ロハスの制作は、「フォン・ノイマン的な世界の星座」として捉えることができる。それは、自己増殖と自己修復の能力を持ち、地球全体で発生、進化、そして消滅という過程をたどる生態系である。ビシャル・ロハスのプロジェクトはすべて、宇宙生物学の世界で理論化されている「自己複製宇宙機」──新たな環境に進出し、その場所の材料や条件を吸収して、自分とは異なる子孫を生成していく機械──のように、新たな現実の中に身を置き、変異し、そして拡散していく。これらの複数の世界を同時に目視することはできない。全体の地図を把握することができる人間は一人もいない。
これまで20年間にわたって、ビシャル・ロハスのインスタレーションはさまざまな場所に「着陸」してきた──ブエノスアイレス、ヤンジリ、カルバ、アテネ、瀬戸、上海、ソウル、ヴァレ・ドゥ・ジュー、アスペンなどに。ビシャル・ロハスの作品は常に、それぞれの場所の建築、産業、地質、気候、制度的代謝、政治状況などを吸収する。そこから出現するのは、アート作品というよりもむしろひとつの自然環境だ。土壌、湿度、温度変化、デジタルシミュレーション、虫、菌類、苔、廃棄物、協力者の人間、そして時間そのものによって構成された、自己生成する生命体なのだ。
ビシャル・ロハスのインスタレーションは移動することはない。ただ増殖するだけだ。それはその場で崩壊し、あるいは断片だけが生き残り、後に続く世界のために再利用される。そのアーカイブは散乱し、不連続で、本質的に不完全だ。制作活動の全体像は存在しているが、それはパノラマ的なものではない。分散した、互いに整合性のない現実同士が、異なるスピードで即興的な動きを見せているだけである。
近年の個展としては、アスペン美術館(アスペン、2026年)、アートソンジェセンター(ソウル、2025年)、ザ・タンク/ニューサウスウェールズ州立美術館(シドニー、2022年)、ザ・バス(マイアミ、2022年)、アムステルダム旧教会(アムステルダム、2019年)、TANK/上海油罐芸術中心(上海、2019年)、ロサンゼルス近代美術館ゲフィン・コンテンポラリー(ロサンゼルス、2017年)、NEON/アテネ国立天文台(アテネ、2017年)、ブレゲンツ美術館(ブレゲンツ、2017年)、ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク、2017年)などがある。

Adrián Villar Rojas

Adrián Villar Rojas, The Language of the Enemy, 2025
Installation view at Art Sonje Center, Seoul, South Korea, 2025
Photo: Jörg Baumann
Courtesy the artist, Marian Goodman Gallery and kurimanzutto

Forest Festival of the Arts Okayama:
Clear-skies Country 2027
2027.9.18 – 11.23