森山未來氏企画イベント「さんぶたろう祭り」について ※終了しました
2024. 09. 23
※終了しましたが、奈義町現代美術館休憩室において、パフォーマンスのアーカイブ映像等がご覧いただけます。
「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の参加アーティストである森山未來氏が、芸術祭の作品として、奈義町主催のイベント「ART de MEAT Nagi 2024」及び「奈義町農林業祭」とコラボレーションした「さんぶたろう祭り」を企画し、芸術祭のオープニングを飾ります。
【さんぶたろう祭りについて】
日常の「ケ」と非日常の「ハレ」。
大地から食物を収穫し、感謝と祈りをその大地に還す。人間同士のつながりを再確認し、かつ解き放たれ、自然との接続と循環を祝祭する。そんな「ハレ」の時と場を分かち合う「祭り」は、ひとつの集落が持つコミュニティそのものを現していると言えます。
那岐山を含む那岐連峰(横仙地方)に抱かれた奈義町で、「なぎ」の地に残る民話「さんぶたろう」をベースに、奈義町で活動する生活者であり芸能者の方々と共に、その土地に生きる人々のコミュニティと土着の芸能・文化の関係性を再考する「さんぶたろう祭り」を開催します。食べて飲んで、歌って踊ってください。
森山未來
『さんぶたろう祭り』
期日:令和6年9月28日(土)13:00~20:00 ※入場無料
会場:奈義町シンボルロード周辺(勝田郡奈義町豊沢)
奈義町の恵みを分かち合うことを目的として、奈義町で運営されている飲食店のみなさまから肉、野菜、米、酒などの飲食物を提供していただきます。
▽出店一覧
・焼肉蓮玉(12:00-19:00)
岡山県北の名物ホルモンうどんや、なぎビーフのカルビ丼
ビール、マッコリなどのアルコール類、ソフトドリンク
・居酒屋はんにゃ(12:00-19:00)
ミニチュロス
・仲屋(13:00-19:00)
たこやき、シャカシャカポテト、削りイチゴなど
・ベジラヴフード(13:00-19:00)
スウィートキャベツ、焼きアスパラガス、里芋揚げ、ブルーベリーなど
・民宿さわ(15:00-19:00)
自家製米を使ったなぎビーフ寿司とおにぎり、唐揚げ、焼きそば
・ショップ辻(辻商店)(15:00-19:00)
5種類の日本酒
▽同時開催
『奈義町農林業祭』【すぱーく奈義 駐車場】11:00~14:00 ※入場無料
奈義町のグルメや特産品が堪能できるイベント。当日は特産の「なぎビーフ」の和牛串1,000本を無料で配布します。
フィナーレには餅投げも開催予定です。
詳細はこちらをご覧ください。
『ART de MEAT Nagi 2024』【奈義町現代美術館及び周辺】17:00~20:00
※料理の提供は19:30まで
※「ART de MEAT Nagi 2024」は、500名限定のチケット制(有料)です。
奈義町現代美術館周辺で行われるアート&グルメイベント。
「なぎビーフ」や「おかやま黒豚」といったブランド肉が、県内で活躍する5人のシェフの手による特別料理で提供されます。
「奈義町現代美術館」前の道路を完全封鎖して行われる、奈義町ならではの身近なアート空間を利用した“一夜限りの非日常的な特別体験”が楽しめます。
詳細はこちらをご覧ください。
【演目一覧】
『さんぶたろう祭り開幕の挨拶&「いきのこえ」上演』【奈義町文化センター大ホール】
登壇:森山未來、宮尾昇陽
「さんぶたろう祭り」開幕の挨拶&内容説明を企画者・森山未來よりさせていただき、映像作家 宮尾昇陽によって制作された、奈義町の美しい自然の中で生きる人々の様子をまとめたドキュメンタリーフィルムを上演します。
《映像作品 「いきのこえ」について》
監督:宮尾昇陽 キュレーション:長谷川祐子 制作:奈義町
水は記憶を運ぶというけれど、その記憶は命の巡りと同様に天から舞い降り、そして人生の川を歩み、天に還りゆく。奈義の息吹に込められた様々な「IKI」の声。
『餅投げ』 【STAGE】
主催:奈義町農林業祭 登壇:奈義町関係者、農林業祭実行委員会関係者、「さんぶたろう祭り」出演者、「森の芸術祭」参加アーティスト
米の収穫を祝い、奈義町で昔から行われている「餅なげ」。
今回は「さんぶたろう祭り」の出演者と、「森の芸術祭」の招聘アーティストに餅を投げていただきます。ちなみに11時から14時まで同会場で開催される「奈義町農林業祭」では、牛串を1000本無料配布。
『歌舞鼓音座によるパフォーマンス』 【STAGE】
出演:歌舞鼓音座 監修:吉井盛悟
1991年に発足し、奈義町で活動する太鼓継承団体「歌舞鼓音座(かぶくんざ)」。
佐渡島の太鼓芸能集団「鼓童」を出自に持つ音楽家 吉井盛悟の監修による、大地に響きわたる太鼓演奏をお楽しみください。
『おらびタイム』 【DOME】
出演:黒田秀徳(orab record)
現在の音楽フェスや芸術祭においても、本来の祝祭性が持つ精神性は受け継がれていると考えます。岡山市でorab recordを営む黒田秀徳によるDJタイムで、思い切り「おらんで」ください。
『布芝居「さんぶたろう物語」』 【PARK】
演出:菅原直樹(老いと演劇 OiBokkeShi) 布絵制作:花房徳夫
出演:入澤知子、金定和沙、森山未來 音楽:Betts(JP)
出生率が2.95(2019年当時)を記録する奈義町は移住者が多く、地元に残る文化や物語を知らない方も多いのではないでしょうか。
奈義町で作家として活動する花房徳夫による布絵と、「老いと演劇 OiBokkeShi」主宰 菅原直樹による戯曲『さんぶたろう物語』によって、奈義町の民話「さんぶたろう」を伝えます。
『巨人伝説「さんぶたろう」にまつわるトークセッション』 【DOME】
ホスト:森山未來 ゲスト:寺坂信也(民話さんぶたろう研究実行委員会) ほか
どのようにして「さんぶたろう」は生まれたのか。日本全国にある巨人伝説と比較しながら、奈義町の方々と「さんぶたろう」を地理的、歴史的に検証します。
『横仙歌舞伎「墨染鬼(すみぞめおに)」』 【STAGE】
出演:川本宏和、高森あゆみ、連佛修、高森久未、岡本法子、鷲田遥香
大蛇:島田祐司 義太夫:寺坂信也 三味線:二宮直基 狂言方:髙橋涼成 後見:今井蓮華
作・演出:戸部和久 所作指導:尾上菊透、神田惟佑 作曲:鶴澤津賀寿(人間国宝)
協力:横仙歌舞伎保存会、Masuda カグラボ
江戸時代から奈義町に伝わる地歌舞伎であり、岡山県重要無形民俗文化財にも指定されている「横仙歌舞伎(よこぜんかぶき)」。
今回は、松竹の歌舞伎脚本家 戸部和久によるさんぶたろうの物語をベースとした新作歌舞伎「墨染鬼」を、尾上菊透による所作指導、人間国宝である鶴澤津賀寿による作曲で初お披露目します。
《あらすじ》
さんぶ太郎は、横恋慕の嫉妬に狂った女に針で刺され、その鉄錆の毒に倒れて果てた。その体は黒い土となって那岐の山を覆ったという。以来、墨染鬼という鬼の為に大風が吹き地は荒れた。人々は鬼の怒りを鎮めるために五織姫という美しい生贄を差し出した。そこへ、三穂七郎佐季という若武者が現れる。七郎はさんぶ太郎の実の子で、一目で二人は恋に落ちると、七郎は墨染鬼を退治しようと決意する。
『バラライカ ライブ』 【DOME】
演奏:ナウモフ ドミトリー(バラライカ) 矢野裕美(ピアノ) 矢野レオ(歌)
ロシアのウクライナ侵攻以降、奈義町に居を構えたロシアの民族楽器「バラライカ」の楽器製作者であり、奏者のナウモフ ドミトリー、通称ジーマさん。奈義町出身のピアニスト、矢野裕美と矢野レオとのトリオ演奏をお楽しみください。
『なぎ奉納舞』 【STAGE】
出演:森山未來 音楽:吉井盛悟、Betts(JP)、歌舞鼓音座、二宮直基 照明:xorium
横仙歌舞伎が持つレパートリーのひとつ「三番叟」。大地を踏みしめ、新たな種を蒔く。五穀豊穣を寿ぐ、日本の芸能で最も重要な演目のひとつと言えるでしょう。
那岐山に向けて奉納された三番叟を受け、那岐山=さんぶたろうがそれに応答します。
『さんぶたろう踊り』 【PARK】
作詞:吉井盛悟、戸部和久 作曲:吉井盛悟 振付:森山未來 演奏:吉井盛悟、歌舞鼓音座
集団で円を描き、際限なく続く盆踊りは、ケがハレへと移ろう重要な踊りだと考えます。
今回のために制作された「さんぶたろう踊り」を奈義の生活者、マレビトである芸能者、そして鑑賞者が共に踊ることで「さんぶたろう祭り」は大団円を迎えます。
【当日の交通手段等について】
※イベント終了時刻以降、会場付近で利用できる公共交通機関はすでにありませんが、予約制バス(津山駅~ナギテラス、有料)を運行します。
ご予約や詳細のご確認はこちらをご参照ください。
※自家用車等で来場される場合、シンボルロード周辺の駐車場をご利用ください。
※イベントの開催にあたり、奈義町シンボルロード周辺で交通規制を行います。
【アーカイブ展示】
イベントの中で使用される布芝居や衣装、パフォーマンスのアーカイブ映像(記録)を、完成次第、奈義町現代美術館休憩室において展示する予定です。
【その他】
※鑑賞席の指定はありません。
※雨天決行ですが、会場が奈義町文化センターに変更になる場合があります。その場合は公式Webサイトでお知らせします。
※荒天(台風)などにより、イベントを中止する場合があります。その場合は公式Webサイトでお知らせします。
※奈義町現代美術館等、森山未來氏以外の作品鑑賞の際は「森の芸術祭 晴れの国・岡山」単館鑑賞券もしくは鑑賞パスポートをご購入ください。
【クレジット】
出演(登場順)|森山未來、宮尾昇陽、吉井盛悟、Betts(JP)、歌舞鼓音座、黒田秀徳(orab record)、入澤知子、金定和沙、菅原直樹(老いと演劇 OiBokkeShi)、寺坂信也、川本宏和、高森あゆみ、連佛修、高森久未、岡本法子、鷲田遥香、ナウモフ・ドミトリー、矢野裕美、矢野レオ
企画・監修|森山未來
音楽監修|吉井盛悟、Betts(JP)
横仙歌舞伎監修|戸部和久
(横仙歌舞伎)大蛇:島田祐司 狂言方:髙橋涼成 後見:今井蓮華 所作指導:尾上菊透、神田惟佑 作曲:鶴澤津賀寿
舞台監督|池田真之介
舞台施工・会場構成|々
会場テント施工|hitoto
照明|xorium
照明機材協力|西山敦(株式会社NiR)
音響|(株)エスオーエムクリエイション
衣装協力|火消魂
出店協力|居酒屋はんにゃ、ショップ辻(辻商店)、仲屋、ベジラヴフード、
民宿さわ、焼肉蓮玉
制作|田中曜、三宅敦大
キュレーション:長谷川祐子
協力|歌舞鼓音座、横仙歌舞伎保存会、Masuda カグラボ、花房徳夫
共催|アートdeミート Nagi 2024 実行委員会、奈義町農林業祭実行委員会
主催|「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会