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ムハンナド・ショノ

Muhannad Shono/ムハンナド・ショノ

Muhannad Shono, And to Flounder in This Sea Is Sweet to Me
Courtesy of Sea Art Festival Busan。

1977年、リヤド(サウジアラビア)生まれ。
民間伝承やスピリチュアルな言説、神話、都市伝説などを参照しながら、スケールや媒体、コンセプト、テクノロジーの枠にとらわれない作品を制作している。大学で建築を専攻したショノの創作活動には、既存の線引きを問い直し、その可能性や解釈を探究する態度が表れている。移民の家系である自らの家族史をインスピレーションとし、打ち捨てられた廃墟に関心を持つショノは、ストーリーテリングによって構成された作品を通じて「非帰属」という概念を探究している。ショノは、ポストミニマルの黒と白、グレーという色調によって、線と空白による創造の可能性を中心的なテーマとして展開してきた。それは、自らの線描の行為への言及でもあり、コンセプチュアルな枠組みでもある。第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)にはサウジアラビア代表として参加し、《The Teaching Tree》と題したプロジェクトを発表。その他にも、海の芸術祭(プサン、2023年)、イスラム・アーツ・ビエンナーレ(ジェッダ、2023年)、ヌール・リヤド・フェスティバル(リヤド、2022年、2023年)、リヨン・ビエンナーレ(2022年)、ディリーヤ・ビエンナーレ(リヤド、2021年)、デザートX(アル・ウラ、2020年)など、多数の国際展やフェスティバルに参加している。
国内外を問わず個展やグループ展も多数開催・参加している。主な展示にルーブル・アブ・ダビ(2023年)、アートバーゼルの「パルクール」(2022年)、大英博物館(ロンドン、2021年、2018年)、トリノ現代美術館(GAM)彫刻庭園(トリノ、2019年)、バルセロナ現代美術館(MACBA、バルセロナ、2018年)、アブドゥルアジーズ王世界文化センター(イスラ、ダンマーム、2019年)、21.39ジェッダ・アーツ(ジェッダ、2020年、2017年)、世界文化の家(ベルリン、2017年)がある。また、大英博物館(ロンドン)、アート・ジャミール財団(ドバイ)、ポンピドゥー・センター(パリ)、イスラ・アート・センター(ダンマーム)、アル・マンスーリア財団(リヤド)などに作品が収蔵されている。
サウジアラビアの国家文化賞(2021-2022年)のヴィジュアルアーツ部門を受賞。作品集『Muhannad Shono. Works [2014-2024]』がKehrer Verlagから刊行予定。現在、リヤド在住。取り扱い画廊はAthr Gallery。

Muhannad ShonoMirai Moriyama/ムハンナド・ショノ

Photo: Artur Weber

2024.9.2811.24
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